保険治療・保険外治療のメリット・デメリット
体の痛みをはやく治したい…のは当然として、とは言え「出費を抑えられるに越したことはない」…ものですよね。
当院でも、よくお問合せを頂くのが「保険が効くかどうか」です。健康保険が効けば大幅に、自己負担としての出費は抑えられますので、皆さん気になるところかと思います。
保険内治療と保険外治療の簡単比較
まず簡単に、両者を比較しました。
保険内 | 保険外 | |
待ち時間 治療時間 |
待ち時間長め 3分診療 |
待ち時間なし(完全予約制なら) 初回検査と治療で45~60分 |
原因の特定 | 聞き取り・レントゲン MRI・血液「検査」を重視 ※緊急性の高い物には有効 |
聞き取り・筋肉・関節のゆがみ・ツボの反応 ※慢性化しているものに有効 |
説明 | 病名の説明、病気についての説明 | あなたの悩みが、なぜ起きているのか 病名ではなく、体の状態を説明 どうしたら改善されるのかを説明 |
施術内容 | 基本は、起きている症状を抑え込む対処療法 健康保険に定められた、定型治療 薬(飲み薬、湿布)・電気 感染症や怪我など緊急性のあるものに有効 |
ひとりひとりに合わせたコンビネーション施術 3週間以上継続する、 慢性化した痛み・しびれ疾患に有効 根本から体質改善・再発予防 |
治療計画 | 手術を必要とされる場合以外特になし 痛みが取れなかったら、連絡くださいが一般的 |
健康を最短で取り戻せるよう、 最適な通院間隔をご提案 健康回復後、繰り返さないための、 セルフケア・健康チェックのご提案。 |
変な話、施術を行う治療院側としては、健康保険が効いても効かなくても実際に入ってくるお金は同じですので、可能であれば、皆様に負担の少ない保険内で治療したいのです(頂くのが全額お客様からなのか、一部以外を健康保険組合からもらうかの差だけです)
保険制度には悩ましい点があります
しかし、問題が有ります。これは歯医者さんに掛かって義歯などを入れた方はよくご存知かもしれません。
それは「保険内でできることは非常に限られている」ということです。
例えば歯科医の場合…
例えば先程の歯の例で言えば「虫歯になった時に歯を削り、詰め物をする」「神経を抜いてしまう」「そもそも歯ごと抜く」これらは保険内で行えます。
しかし対して「虫歯にならないように予防する」「長持ちする素材で義歯を作る」といった、根本的な改善やその後の生活の質を上げるようなことには、残念ながら保険は使えず、自費治療となってしまうんです。
普通に考えたら予防の方が大事ですよね。
なったものを治すより、ならないことの方がありがたいです。でも保険では出来ないんです。
肩こり・腰痛の鍼灸も同じです
同じことが、私たちにもいえます。
保険内で行える治療は決まっています。
それは「医師の同意書が必要」な上で、保険での範囲だと10分ぐらいしか施術できないのです。
これ以外の時間をかけ聞き取りを行ってから手技を行えば、保険外です。
病院も基本は保険治療ですが、例えば、腰痛で病院へ行くと、レントゲンを撮り、骨に手術を必要とするほどの異常がなければ、病名を伝えられ、湿布と飲み薬が出されるだけです。そして1週間たっても痛ければ、また来てくださいね。という流れです。
慢性腰痛には、根本的な改善につながる治療は行えないケースが増えているのが保険内治療の問題なんです。
トータルで考えると、保険外(自由)診療のほうがオススメなケースも
これだけでは、みなさんにオーダーメイド治療はもちろん、効果のある治療を最優先して行えるかも悩ましいのです。もちろん、傷まないようにする「予防」は、健康保険ではできません。
効果を出せるか分からないような事を繰り返し行なっているだけでは、痛みも取れませんし、保険内とはいえ繰り返せば相応の費用がかかってしまいます。
そのため、私たちは、保険外診療で全て行っています。
まず、10~15分かけ 詳しい状態の聞き取りと体のチェックをします。
その後、病名ではなくあなたの体に何が起きているのかをわかりやすく説明して、最適な組み合わせで、整体・はりのコンビネーション治療をします。
私たちが儲けるためなどではなく、本当に楽になって頂き、その後も快適に過ごしていただきたい。
その思いからであることをご理解頂ければ幸いです。