良かれと思ってやっている「YouTubeの体操」が、痛みを長引かせる本当の理由
「YouTubeを見て腰痛体操をしているのに治らない」
「動画のストレッチを試したら、逆に痛みが強くなった」
最近、当院にはこのようなご相談が非常に多く寄せられています。
💡 まずはじめに
誤解のないようにお伝えしますが、YouTubeで配信されている体操自体を否定するわけではありません。有益な情報を発信されている素晴らしい先生方もたくさんいらっしゃいます。
「やり方」だけでは不十分な理由
本来、運動療法が効果を発揮するためには、事前の「体の評価(検査)」に基づき、その人に合った条件を揃えることが絶対条件です。
- ✅ 正しいフォーム
- ✅ 適切な頻度
- ✅ 適切な強度
動画の発信者が対面で指導するのであれば、必ずこの3点を確認します。しかし、動画では「やり方」が中心になるため、今の自分のフェーズに合わない運動を選んでしまい、結果として悪化する方が一定数いらっしゃるのです。
なぜ「リセット期」に動かしてはいけないのか?
当院では、治療開始直後の「リセット期(進行期)」における自己流の運動は原則ストップしていただいています。その理由は3つあります。
1. 組織を「修復」する環境を壊してしまう
痛みは「これ以上動かすと壊れる!」というSOSです。この時期はコルセット等で「安静保持」を行い、姿勢を補正・保護すべき時期。無理に動かすと、修復しかけた組織が再び引き裂かれます。
2. 神経の伝達が狂ったままでは逆効果
神経伝達にエラーが起きている状態でリハビリをしても、正しい使い方ができず、痛みをかばう「変なクセ」が全身についてしまいます。これが別の場所を壊す原因になります。
3. 修復エネルギーの無駄遣い
体を治すには莫大なエネルギーが必要です。治そうと頑張っている時に運動をしてしまうと、回復に使うべきエネルギーが消費され、いつまでも「修復期」に進めません。
■ まとめ:根本解決への最短ルート
当院では、客観的な検査データで「安定期」に入るまで、自己流の体操はおすすめしません。スポーツへの復帰は、メンテナンスをしながら移行していくのが最も安全です。
「今の自分の体は、休むべきか、動かすべきか?」
それを決めるのは、感覚ではなく正確な検査です。



