「薬が終わっても耳が詰まったまま」の不安から、少しずつ解放される日常へ。
患者様についてとそれまでのお悩み
「病院では良くなっていると言われたのに、耳が詰まった感じが消えないんです」
「左耳の塞がった感じ、こもった感じが強く感じるときがあって、小さな声が聞き取りにくいんです」
突発性難聴の治療が終わったあと、こうした違和感だけが残って不安を抱えている方は少なくありません。今回は、横浜市瀬谷区の当院に来られた60代女性、C子さんの経過をご紹介します。
C子さんは、デスクワークのお仕事を介護のためにお休みし、親御さんを自宅で見守っていらっしゃいます。
来院の1ヶ月前、2年ぶりに左耳の突発性難聴が再発。耳鼻科で服薬治療を受け、検査上の聴力は戻りました。それなのに、耳の閉塞感(詰まった感じ)と、音がこもって聞こえる違和感だけが、一日の中で強弱の変動があるものの消えません。小さな声を聞き返す場面が増えていました。
さらに、慢性的な首・肩こり、天候が崩れるたびに出る頭痛、介護も重なり、ご自身の体はいつも後回しでした。
「聴力はほぼ戻ったのだから、あとは我慢するしかないのか」
そんな不安を抱えて、当院にいらっしゃいました。
「治らない」を繰り返していた理由
耳の治療は終わっても、耳を支えている「体全体」が回復できる状態ではなかったから
病院での治療は、耳という場所に対しての治療です。聴力を戻すという点では、しっかり役目を果たしています。
けれど、C子さんの体は、介護の疲れと首まわりの強い緊張で、いわば燃料切れの状態でした。車にたとえるなら、エンジンの修理は終わったのに、ガソリンが入っていないようなもの。耳に残った細かな違和感を自分で修復していく力が、湧いてこなかったのです。
「治療は終わったのに違和感が残る」のは、耳が悪いのではなく、体の回復力が追いついていないサインでした。
検査と所見
なぜ違和感が残っているのかを確かめるため、10項目82ヶ所の検査で全身を調べました。
- 機能低下が82ヶ所中30ヶ所:体が疲労をため込み、自分で回復できない状態でした。悪化の進行度は第三段階と、放っておけない段階でした。
- 左半身の神経伝達の異常:背骨のわずかなズレ・ゆがみが、脳からの「治せ」という命令を左側に届きにくくしていました。
- 右首の強い緊張と動きの制限:以前に受けた首の手術の影響で右の首まわりが硬く、頭が前に突き出た姿勢に。首を通る神経の伝達をスムーズでなくしている可能性がありました。
- 内臓の疲れ(東洋医学所見):耳と関わりの深い小腸経絡・胆経絡に疲労のサイン。
- 回復を遅らせていた要因:水分不足(脱水傾向)と、猛暑による血中の酸素不足。
耳そのものではなく、首の緊張と背骨のズレが神経と内臓の働きを妨げ、回復力を遅らせていたこと。これが、違和感が消えない原因ではないかと判断し、計画を立てました。
施術内容と経過
耳を直接いじることはしません。検査で見つけた背骨のズレと首の緊張に対して、鍼灸と整体を組み合わせた当院の施術(こぼり式整体)で低刺激・短時間の調整を行い、週2回・3〜6ヶ月の計画で全身の回復力を取り戻していきました。
あわせて、水分をこまめに多めに摂ること(梅番茶などをおすすめ)、施術当日は飲酒・コーヒー・チョコ・長風呂を控えること、足首の冷え対策にレッグウォーマーをお伝えしました。
- 初回〜1ヶ月目(週2回):崩れたバランスを「リセット」する期間。約1ヶ月後の再検査で、機能低下が30ヶ所から6ヶ所に、運動神経の異常反応が8ヶ所から1ヶ所に減少。横から見た姿勢も基準のラインに大きく近づき、「悪化を止める」という最初の目標を達成しました。耳の自覚症状も少しずつ軽くなり、「神経レベルの修復期」へ移りました。
- 2ヶ月目・20回目(週2回):耳の閉塞感・こもり感は順調に軽くなる傾向を保っています。この間、猛暑の疲れから「ヘロヘロになった」日もありましたが、そのつど体を整えながら継続。
- 現在:「修復前期」として週2回で通院中。違和感はまだ残る日もありますが、「一日中気になる」状態からは抜け出しています。
数値が先に良くなり、自覚があとから追いついてくる。これは長引いた不調が回復するときの、いつもの順番です。
院長からのコメント
聴力は戻ったのに、耳の詰まりやこもりだけが残る。周りからは「治ったんでしょう」と言われ、つらさを分かってもらいにくい症状です。介護を続けながら、ご自身の体のことで通院を決めてくださったこと、とても勇気のいることだったと思います。
突発性難聴のあとに残る違和感は、耳の問題というより、首の緊張・姿勢・内臓の疲れといった「体全体の回復力」の問題であることが少なくありません。ここが整うと、耳は自分で回復を始めます。
当院では、初回の10項目82ヶ所の検査で「違和感が残っている理由」を明確にし、通院の計画と費用を先にお伝えしています。最初の1ヶ月は週2回でバランスをリセットし、そこから3〜6ヶ月を目安に修復を進めます。先が見えるだけで、不安はずいぶん軽くなります。
「薬は終わったのに耳がすっきりしない」とお悩みの方は、一度ご相談ください。耳のことを気にせず会話を楽しめる日常を、一緒に取り戻しましょう。
こぼり治療室 院長 小堀 健(はり師・きゅう師 ケアマネジャー)
※施術効果には個人差があります。すべての方に同じ経過をお約束するものではありません。
施術についてのご案内
当院の施術は自由診療です(健康保険は使えません)。
- 施術内容:10項目82ヶ所の検査で原因を特定し、背骨のズレと首の緊張に対して鍼灸と整体を組み合わせた低刺激の調整を行います
- 費用:初回 9,000円(検査を含む・約75分)/2回目以降 6,050円〜
- 期間と回数の目安:週2回で3〜6ヶ月。最初の1ヶ月がリセット期、その後が修復期です。初回の検査後に、お体に合わせた計画と費用をお伝えします
- 施術後について:施術後に一時的なだるさや眠気が出ることがあります。当日はゆっくり休んでいただければ、通常は翌日までに落ち着きます



